SSブログ

そしてJourney [音楽]

B面に返すとアルバムタイトル曲Escapeが威勢よく始まる。
A面1曲目にイチ押しの曲が入ってるとして、A面の2曲目とB面の1曲目はどっちが押しなんだと、当時はよく議論したものだ。
結論のない議論だが、Escapeはアルバムタイトルでもあり、残りされたB面の時間を心地よく切り出すのには、他の曲ではダメだと思った。




そして、2曲目のLay It Down もそのまま続いて聞いてしまう。ねっとりした感じにドンドン引き込まれる。
こういうLayは他動詞、Lieは自動詞とかいう英語の文法問題を後々解かされたが、意味は分かっていても他動詞とか自動詞とかの文法の概念が分からずに、手こずった。
というか、その問題が出るたびに、イントロのギターソロが頭の中で始まり、体はリズムに乗ってしまうし、勉強が手につかない。



興奮が上がって来たところで、3曲目は更にテンポの早い、Dead or Aliveだ。このアルバムの中で最も賑やかな曲だと思う。ドラムのスティーブと、ベースのロス忙しい曲が一つぐらいあってもいいか。
ここまで来ると、歌詞の解釈よりリズムだ。とは言え、未だに、歌詞が口をついて出てくる。
もっともVan Halenだと、このテンポの曲で満たしてくれるから、Journey はメロディアスな部類だろう。




4曲目はMother, Father とテンポは落ち、美しい短調な曲になる。若者が、生きるのが辛くなり、苦しんでいるのだが、両親への感謝を胸に生き続けることを決意する、深い歌詞だ。若者でなくても良いか。親より早死にするのは親不孝とアメリカ人も考えているのだろうか。




あっという間に5曲目だ。おそらく日本ではJourney の最大のヒット曲Open Armsだ。
歌詞は普通のラブバラードだ。
3拍子というのが妙味だが、歌詞は他はありきたりな感じも受ける。




B面の最後も余韻を残す曲で、フゥっと物思いにふける。
そして、一息ついたら、レコードプレーヤーのフタを開け、裏返す。
学校から帰るなり、夕飯までその繰り返しという日が何日あったんだろう。
Open Arms の後のDon’t Stop Believin’ が、二杯目の味噌汁のように口に残った前の味と混ざって旨味が増した味がする。
B面から先に聞いたらどうか、とかA面だけ繰り返しとかB面だけとか試したがいづれも味は出ず、A面から聞き始めて、必ずB面に返し、そしてA面に戻すのが良いことも発見した。

今では、わざわざ腰を上げなくても、何回でも聴けるんだから、便利この上ないと思う。
思春期の1ページだと思う。

そして、数年後、JourneyのニューアルバムFrontiersが出る。
そこにも1曲1曲思い出が残っているが、Faithfullyだけ紹介する。




ピアノのイントロから始まるこの曲は、最近の音楽サイトで見ると4分30秒程度の曲だが、当時のアルバムのジャケットには5分00秒と記載されていた。
30秒がどこに消えてしまったのか分からないが、当時はジャスト5分だと思っていた。
何度も歌っていると、テンポも身につく。自分で歌って測っても5分ジャストだ。お風呂でもイントロから口ずさんで、熱唱して終わったら5分だ。
電車が5分後に来ると分かったら、イントロから歌い出す。歌い終わると電車が来る。
ジャスト5分を楽しんで過ごすことができたのだ。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
傘シェアリングサザンから ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。